アビシニアンの性格・特徴・飼い方|“動く芸術品”と呼ばれるエレガントな冒険家

静けさの中にもエネルギーを秘めた猫——それがアビシニアン。スレンダーな体に輝くティックドコート、機敏な動きと知的な表情はまるで舞うよう。飼い主に寄り添いながら、毎日を軽やかに彩ってくれる“動く芸術品”のような存在です。ここでは、そんなアビシニアンの性格・特徴・飼い方をわかりやすく紹介します。


基本データ&見た目の特徴

項目内容
原産国起源はインド洋沿岸〜東南アジア説、品種形成は英国で19世紀後半に確立
毛の長さ短毛(被毛は短く密で光沢あり)
カラーラディ、ソレル、ブルー、フォーン
模様パターンティックド・タビー(一本の毛に複数の色帯=ティッキング)
体重3〜5kg前後(雌やや小柄、雄やや大きめ)
性格活発・好奇心旺盛・社交的・賢い
寿命(一般例)12〜15年前後
公認団体CFA・TICA・FIFe・GCCF
入手難易度(日本)★★(比較的見つけやすい)

💡特徴
中型で筋肉質、光沢ある短毛にティッキングが美しい。アスリートのようなバランスの取れた体型で、動きはしなやかかつ俊敏。活発ながら、飼い主とのコミュニケーションを大切にする社交的な猫です。


日本での入手難易度・流通状況

区分難易度主な入手先
ペットショップ★★☆☆☆主要チェーンで継続的に販売あり
ブリーダー★★☆☆☆全国的に複数。直近平均価格は22〜24万円前後
里親募集★★★★☆稀に出る程度。地域・時期により変動

💬 解説
日本国内では比較的流通量があり、安定した人気を誇ります。カラーや血統によって価格差があり、良血統の子は予約待ちが発生することも。性格や健康状態を重視するなら、信頼できるブリーダーからの迎え入れが理想的です。

💡 豆知識
アビシニアンのティックドコートは、一本の毛に複数の色が交差して入る特殊な模様。光の角度で毛色が変化して見えることから“輝く猫”とも呼ばれます。


性格と行動の特徴

  • 活発でよく動き、運動神経が抜群
  • 人懐っこく、飼い主に寄り添う甘え上手
  • 好奇心が強く、頭の良い知的タイプ
💬 飼い主の声:良いところ
💬 飼い主の声:気になるところ
  • とにかくよく動き、毎日が運動会で見ていて飽きない
  • 家族にスッと寄り添う距離感が絶妙で癒される
  • 短毛で手入れがラク。週数回のブラッシングで十分
  • 高いところに登りがち。落下防止策が必要
  • 運動不足になるとイタズラが増える
  • 活発な分、ケガや体調管理に気を使う
💡アビシニアンあるある10選
  • 棚は“縦移動の高速道路”
    人の目を盗んで最上段へ。止めても別ルートで制覇—地形研究が趣味。
  • 影にじゃれる名ハンター
    床の影を獲物と勘違い。夕方のリビングが“狩り”タイム。
  • ごはん監督、台所常駐
    カウンター端でじっと監視。「盛り付け係、遅れてますよ?」という目線。
  • 来客対応“一瞬フレンドリー”
    堂々と挨拶→次の瞬間には高所へ避難。社交的だけど慎重派。
  • おもちゃの“持ってこい”は標準装備
    投げたネズミを回収して足元にポトリ。無限ループの開幕。
  • 朝の目覚ましは肉球タップ
    枕元に来て“トントン”。スヌーズ機能なし。止めるには起床のみ。
  • 羽根おもちゃは別人格
    普段クールでも羽根を見るとスプリンターに変身。
  • 日向の“液体化”現象
    窓辺でとろけて、気づけば長さ1.5倍。
  • 写真はブレがち
    常に動いてるから連写でもブレる。奇跡の一枚は週に一度。
  • 点検員、段ボール担当
    届いた瞬間に中へIN。検査完了まで人は触れないルール。

歴史とルーツ

アビシニアンのルーツは、19世紀後半のイギリス。東南アジアやインド洋沿岸で発見された短毛猫をもとに、現在のようなティッキングを持つ品種へ改良されたとされています。古代エジプト風の姿が「神聖な猫の再来」と話題を呼び、ヨーロッパで人気を確立しました。


飼い方のコツ

環境づくり

  • キャットタワーや高所スペースを複数設置
  • 登っても安全な家具配置で“立体運動”を確保
  • 人の動きに合わせて行動できる空間づくり

食事

  • 高タンパク・低脂肪の総合栄養食を基本に
  • 活動量に応じて給餌量を調整し、肥満を予防

遊び

  • 一日2〜3回の運動タイムでストレス解消
  • 頭を使う知育トイで“考える遊び”をプラス

健康と寿命

病名内容
ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損)遺伝性貧血。繁殖時の遺伝子検査で回避可能。
進行性網膜萎縮(PRA)視覚低下を伴う遺伝性疾患。早期検査が推奨。
歯周病口腔ケア不足で進行しやすい。デンタルケア必須。

📊 平均寿命(一般例):12〜15年前後
💡 活発な性格ゆえ、早めの健康チェックが長寿の鍵。体重変化・食欲のムラは見逃さないようにしましょう。


子猫の価格と選び方

項目内容
平均価格16〜30万円前後(血統・カラー・月齢で変動)
価格差の要因血統・毛色・親猫の受賞歴など
購入ルートペットショップ・ブリーダー・稀に里親募集

💡 選び方のコツ
親猫の性格や健康状態、清潔な環境で育っているかを確認。ティッキングが整っている子猫は将来の毛艶も美しくなる傾向があります。


アビシニアンと暮らす日常

朝はカーテンのすき間から顔を出し、昼は陽だまりで“液体化”。夜は飼い主の帰宅に合わせて玄関へダッシュ。人の気配を感じるとすぐ寄ってきて、しっぽをピンと立てて甘えてくれる。
アビシニアンとの暮らしは、静かな時間と遊びの時間がリズミカルに交差する、心地よい日々です。


向いている飼い主タイプ

飼い主タイプ相性度
初心者★★★★☆
共働き家庭★★★☆☆
子どもがいる家庭★★★★☆
1人暮らし★★★★☆

💬 コメント
人懐っこく社交的なので、家族にも馴染みやすいタイプ。日中家を空ける場合は遊び道具や見守りカメラを活用して退屈を防ぎましょう。


よく比較される猫種との違い

猫種性格入手難易度飼いやすさ
アメリカンショートヘア社交的で穏やか★★☆☆☆★★★★★
シンガプーラ甘えん坊で小柄★★★★☆★★★☆☆
ロシアンブルーおとなしく忠実★★★☆☆★★★★☆

まとめ|パパちゃんとしょうちゃんの猫談義 🐾

しょうちゃん
しょうちゃん

アビシニアンって、なんであんなに動き回るの?

パパちゃん
パパちゃん

狩猟本能と好奇心が強いからだよ。高低差のある環境をつくってあげると、ストレスなく楽しく過ごせるんだ。

しょうちゃん
しょうちゃん

色は何色があるの?シルバータビーの僕でも仲良くできる?

パパちゃん
パパちゃん

ラディ、ソレル、ブルー、フォーンの4色。社交的な子が多いから、遊び方さえ気をつければ相性バッチリだよ。

しょうちゃん
しょうちゃん

日本で探すの大変?

パパちゃん
パパちゃん

そんなことないよ。大手ショップやブリーダーに定期的に出てる。価格は20万円前後が目安だね。

しょうちゃん
しょうちゃん

健康で気をつけることは?

パパちゃん
パパちゃん

遺伝病「PK欠損」や「PRA」の検査は大事。定期健診と体重チェックも忘れずに。

しょうちゃん
しょうちゃん

じゃあ最後に、アビシニアンってどんな猫?

パパちゃん
パパちゃん

アビシニアンは“動く芸術品”みたいな猫だね。しなやかな体で家中を駆け回り、遊びも甘えも全力。好奇心が強くて頭が良いから、ただの“ペット”というより“相棒”に近い存在。静かな時間も一緒に過ごせるバランスの良さがあって、暮らすほどに信頼が深まっていく。元気で、気高くて、少し気分屋——そこがまたたまらなく魅力なんだ。