ジャパニーズ・ボブテイルは、その名の通り日本を原産とする“短いしっぽ”がチャームポイントの猫種です。白地に三毛模様、ちょこんとしたポンポン尻尾は、まさに招き猫そのもの。海外では「グッドラックキャット」としても知られ、日本の文化を背負った“和製レアキャット”として人気があります。
性格はとても明るく、活発で、人とも猫とも積極的に関わろうとする社交的タイプ。賢くて遊び好き、投げたおもちゃを持ってくる“犬っぽい行動”を見せる子も多く、ただ眺めるだけでなく「一緒に遊びたい」飼い主さんにぴったりの猫です。ここでは、日本の一般家庭での暮らしをイメージしながら、ジャパニーズ・ボブテイルの特徴や飼い方のポイントをまとめていきます。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原産国 | 日本(現在の主な繁殖・血統管理は北米・欧州が中心) |
| 毛の長さ | 短毛種・長毛種の2タイプ(どちらもシルキーな被毛) |
| カラー | 三毛(白地に黒+茶/赤)、レッド&ホワイト、ブラック&ホワイトなど多彩。特に白地に三毛の「ミケ」が象徴的 |
| 模様パターン | 三毛、バイカラー、ハチワレ、タビー柄など幅広いパターンが認められる |
| 体重 | オス約3.5~5kg/メス約3~4kg(中型・フォーリンタイプ) |
| 性格 | 活発で賢く、人懐っこくて社交的。“犬っぽい”甘えん坊な一面も持つ |
| 寿命(一般例) | 12〜15年程度(9〜18年と幅のある記述もあり) |
| 公認団体 | CFA・TICA・FIFe(GCCFは未公認) |
| 入手難易度(日本) | ★4(かなり困難:ペットショップ流通はほぼ無く、少数ブリーダー+海外キャッテリー経由が中心) |
💡特徴
ジャパニーズ・ボブテイルは、中型でスレンダーな“フォーリンタイプ”の体型を持ち、長い四肢、とくに後ろ脚がやや長めで、軽やかな身のこなしを見せます。頭部はほぼ正三角形で、大きく立った耳と、やや斜め上がりの大きな目が、どこか和風で知的な表情を作ります。最大の特徴は、一頭ごとに形が異なる短い「ポンポン尻尾」。くるんと巻いていたり、ギザギザに曲がっていたり、ストレート気味だったりと個性豊かで、“世界にひとつだけのしっぽ”と言える存在です。短尾遺伝子はマンクスとは異なる系統で、一般的には重度の脊椎異常とは関連しにくいとされています。
| 区分 | 難易度 | 主な入手先 |
|---|---|---|
| ペットショップ | 一部の専門ショップでごく稀に扱う程度 | |
| ブリーダー | 国内の専門ブリーダー、子猫マッチングサイト経由 | |
| 里親募集 | 保護団体や個人ボランティアで、短尾の“日本猫”として募集されることが多い |
💬 解説
日本発祥の猫種でありながら、実は日本国内での流通はかなり少なめです。街のペットショップで「ジャパニーズ・ボブテイル」と名札が付いた子に出会えることはほぼなく、実際に迎える場合は、専門ブリーダーや子猫マッチングサイトを通して探すのが一般的になります。
子猫の価格は、国内情報ではおおよそ15〜20万円前後が目安とされる一方、10〜15万円、あるいは15〜30万円といった幅のある記載もあり、血統や毛色、ショータイプかどうかで大きく変わります。海外ブリーダーから輸入する場合は、生体代に加えて輸送費や検疫費用などで、数十万円単位の追加コストがかかることも珍しくありません。
里親・保護猫ルートでは、短尾の日本猫(いわゆるカギ尻尾やボブテイル)はよく見られますが、「血統書つきのジャパニーズ・ボブテイル」として募集されるケースは非常に稀です。そのため、「見た目はよく似ているけれど、血統登録上は日本猫(ミックス)」という子が多い点も知っておくと良いでしょう。
💡 豆知識
見た目が“ジャパニーズ・ボブテイルそっくり”な短尾の日本猫でも、血統書がなければ正式にはジャパニーズ・ボブテイルとは呼びません。逆に言えば、「うちの子は血統書はないけど、気持ち的には立派なボブテイル!」という楽しみ方もアリですね。
- とても活発で、好奇心旺盛。家の中をテキパキ巡回する“パトロール隊長”タイプ
- 賢く、人の言葉や生活リズムをよく理解している印象が強い
- 社交的で人懐っこく、家族の会話にも自然と混ざってくる
- 遊び好きで、“投げて持ってくる”など犬のような遊びも得意
- 甘えん坊で、家の中をついて回る“相棒感”が強い
- とにかく人懐っこく、家の中をついて回ってくれる“相棒感”が強い。家族の会話にも混ざってくるほど社交的。
- 遊び好きで賢く、投げたおもちゃを持って帰ってくる・名前を呼ぶと返事をするなど、“犬っぽい”一面が楽しい。
- 短いポンポン尻尾と三毛の模様が招き猫を連想させ、「見ているだけで縁起が良さそう」と言われることが多い。
- 運動量と好奇心が高く、遊びや環境 enrichment が足りないと、イタズラや物を落とす・扉を開けるなど“やりすぎ”な行動が目立つことがある。
- 人との距離が近い分、長時間の留守番が続くとストレスをためやすく、鳴き声や粗相などでアピールする子もいる。
- 国内での頭数が少なく、健康情報やブリーダー情報が限られているため、「信頼できるブリーダー選びや将来の繁殖計画が難しい」と感じる声もある(特にショー希望の飼い主)。
- しっぽが“うずまきクイズ”
くるん・ぎざぎざ・ちょこんなど、一頭ごとにしっぽの形が違うので、家族のあいだで「今日のうずまき具合」を観察するのがちょっとした日課になる。 - 高いところからの“現場監督”
キャットタワーや棚の上に登って、人間の作業をじっとチェック。PC作業も掃除も、すべてがボブテイルの厳しい(?)監視下に置かれる。 - おもちゃ投げたら“持ってきたニャ”
ボールやねずみのおもちゃを投げると、犬みたいにくわえて戻ってくることも。楽しくなりすぎて、人間の方が先にバテるパターン多し。 - 水遊びスイッチは突然に
水飲み場や洗面台をのぞいているうちに、ちょいちょいと手を入れてバシャバシャ。気づけば床がびしょびしょ、でも本人はご機嫌。 - 写真を撮ると“招き猫ポーズ”になりがち
前脚をちょこんと上げた瞬間を撮ると、見事な招き猫ショットに。家族は「これは商売繁盛の写真」とスマホの待ち受けにしがち。 - しっぽの位置で機嫌がバレる
ポンポン尻尾でも感情表現は豊か。ぴょこんと立っていればご機嫌、ぺたっと寝ているときは少しお疲れモード…と、短いなりにサインが分かる。 - ソファの背もたれは“ランウェイ”
長い脚でひょいっと乗り、背もたれの上をスタスタ歩く。家族の頭上を優雅に横切っては、「今日のパトロール完了」とばかりにドヤ顔を見せる。 - 知らない人にもフレンドリーすぎる問題
来客があると、隠れるどころか玄関までお出迎え。ちゃっかり膝に乗ってしまい、「本当に初対面…?」と驚かれることも多い。 - “鳴き声のレパートリー多すぎニャ”
ニャーだけでなく、ピルル・トゥルルと小鳥のような声も使い分け。ごはん・遊び・甘えたいときでトーンが違い、家族は翻訳に忙しい。 - しっぽの影もチャームポイント
日向ぼっこ中のシルエットを見ると、丸い尻尾の影がぽこっと浮かび上がる。その姿がかわいすぎて、つい写真フォルダがボブテイルだらけになる。

ジャパニーズ・ボブテイルは、その名の通り日本を原産とする猫種で、古くから“短いしっぽの猫”として知られてきました。日本や東南アジアでは、カギ状に曲がった短尾の猫が広く見られ、16世紀以前の絵巻物や木版画、仏教寺院の絵などにも、現在のジャパニーズ・ボブテイルを思わせる姿が描かれています。歴史資料の中には、寺院で大切にされる短尾の猫や、人々の生活のそばでネズミ捕りに活躍する猫が多数登場し、日本人と短尾猫の関わりの深さがうかがえます。
江戸時代には、養蚕業を守るため、ネズミ対策として多くの猫が町中に放たれました。その多くが短いしっぽを持つ日本猫だったと言われ、短尾は自然発生した遺伝子変異が、日本各地の野良猫・家猫の間で長く受け継がれてきた結果と考えられています。白地に黒と茶の三毛模様を持つ短尾の猫は、やがて「招き猫」のモデルとなり、今も飲食店や商店の入口に置かれる縁起物として親しまれています。
近代的な“品種としてのジャパニーズ・ボブテイル”の歴史は、20世紀に入ってから本格化しました。1960年代後半、日本からアメリカへ短尾の日本猫が輸出され、現地ブリーダーの手によって選択交配が進められます。CFAでは1976年に短毛種がチャンピオンシップ登録され、その後長毛タイプも公認に。続いてTICAやFIFeといった国際団体でも相次いで公認され、現在では主要な猫種登録団体のほとんどで認められる猫種となりました。
興味深いのは、ジャパニーズ・ボブテイルが「日本生まれの猫種でありながら、日本国内より海外で純血種として広く知られている」という点です。日本では今も短尾の雑種猫が多く、「日本猫」「三毛猫」として親しまれていますが、血統登録されたジャパニーズ・ボブテイルは数が限られています。一方、海外では“幸運を呼ぶ猫”“グッドラックキャット”として人気を集め、アニメやキャラクター作品のモデルとしてもたびたび登場しています。
こうした背景から、ジャパニーズ・ボブテイルは、古くから日本人の生活と信仰に寄り添ってきた日本猫の伝統と、近代ブリーディングによって磨き上げられた純血種としての美しさを併せ持つ、少し不思議で誇らしい「和製レアキャット」と言える存在になっているのです。
環境づくり
- 活発でよく動くので、上下運動ができるキャットタワーや棚を複数用意する
- 好奇心が強く、人のそばにいたがるため、できるだけ家族の生活スペースと同じ部屋で一緒に過ごせる環境をつくる
- いたずら防止のため、倒れやすい物や誤飲しそうな小物は片付けておく
食事
- 運動量が多い子が多いので、年齢や体重に合った総合栄養食をベースに、適正体型を維持できるカロリー量を意識する
- おやつは“ご褒美”程度に抑え、体重管理や口腔ケアも意識して選ぶ
遊び
- じゃらしやボールなど、飼い主と一緒に動き回れるおもちゃでしっかり遊ぶ時間をつくる
- 頭の良さを活かせる知育おもちゃや、フードを使った宝探し遊びで、退屈とストレスを減らす
先天的な病気やリスク、老後になりやすい病気等を、代表的なものとして以下にまとめます。すべての個体に当てはまるわけではなく、あくまで「なりやすいと言われる傾向」の一例です。
| 病名 | 内容 |
|---|---|
| 歯周病・口腔トラブル | 活発で食欲旺盛な子が多い一方で、歯磨き習慣がないと歯石・歯肉炎が進行しやすい。若いうちから歯磨きやデンタルケアおやつなどで予防を。 |
| 肥満・関節への負担 | 運動好きな猫種だが、室内での生活環境によっては運動不足から肥満になることも。体重増加は関節や内臓に負担をかけるため、食事管理と適度な運動が大切。 |
| 下部尿路トラブル | 水分摂取量やトイレ環境により、膀胱炎や結石など下部尿路疾患がみられることがある。清潔なトイレと十分な水分補給を意識したい。 |
📊 平均寿命(一般例):12〜15年程度
💡 健康維持のためには、年1回以上の健康診断やワクチン接種に加え、日々の食欲・排泄・行動の変化を早めにキャッチすることが重要です。少しでも気になる様子があれば、自己判断せず早めに動物病院で相談しましょう。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 平均価格 | おおよそ15〜20万円前後(10〜30万円程度の幅あり) |
| 価格差の要因 | 血統書の内容、親猫のショー歴、毛色や模様(三毛など人気カラー)、短尾の形、ワクチン・避妊去勢・マイクロチップの有無など |
| 購入ルート | 国内の少数ブリーダー、子猫マッチングサイト、海外ブリーダーからの輸入 |
💡 選び方のコツ
ジャパニーズ・ボブテイルを迎えるときは、見た目やしっぽの形だけでなく、「親猫や兄弟猫の性格」「飼育環境の清潔さ」「ブリーダーさんの説明の丁寧さ」もチェックしましょう。
可能であれば見学時に、親猫の人懐っこさや健康状態も確認しておくと安心です。輸入を検討する場合は、検疫や輸送の手配に慣れた業者・ブリーダーかどうかも大切なポイントになります。
ジャパニーズ・ボブテイルとの暮らしは、とてもにぎやかで、笑いの多い毎日になります。朝は家族が起きる気配を察して、ベッドや寝室にやってきて「おはよう」と鳴き声であいさつ。支度をしている間も、リビングやキッチンを行ったり来たりして、“今日のパトロール”を開始します。
日中は、お気に入りの高い場所から家族を見守ったり、窓辺で通りを観察したり。仕事や家事をしているときには、ソファの背もたれの上からそっと見下ろしていたかと思えば、突然おもちゃを咥えてきて「投げて!」と遊びに誘ってくることもあります。夕方から夜にかけてはテンションが上がりやすく、家の中を軽やかに走り回ったり、家族全員を巻き込んで大運動会になることも。
一日の終わりには、まあるいポンポン尻尾を小さく揺らしながら、家族の隣や布団の足元でゴロゴロ喉を鳴らし、「今日も一緒に遊べて楽しかったよ」と伝えてくれているような、あたたかな時間を過ごせるはずです。

| 飼い主タイプ | 相性度 |
|---|---|
| 初心者 | |
| 共働き家庭 | |
| 子どもがいる家庭 | |
| 1人暮らし |
💬 コメント
ジャパニーズ・ボブテイルは、人とのコミュニケーションが大好きな猫種なので、「しっかり遊んであげたい」「猫とも会話したい」というタイプの飼い主さんと相性◎です。一方、留守番時間が長い共働き家庭では、遊びやスキンシップの時間を意識的に確保してあげないと、寂しさからストレスをためてしまうことも。子どもがいる家庭では、一緒に遊ぶパートナーとしても頼もしい存在になってくれます。
-※比較表にはジャパニーズ・ボブテイルのデータは加えず、ジャパニーズ・ボブテイル以外の3品種で表を作成すること。
| 猫種 | 性格 | 入手難易度 | 飼いやすさ |
|---|---|---|---|
| 日本猫(雑種・短尾含む) | 性格や見た目は多彩。ツンデレ気質から甘えん坊まで個体差が大きい。 | 体も丈夫な子が多く、環境に馴染めば暮らしやすい | |
| マンクス | 活発で遊び好き、社交的な子が多い。短尾〜無尾が特徴。 | 尾椎の遺伝要因から、個体によっては骨・神経のトラブルに注意が必要 | |
| アメリカン・ボブテイル | 落ち着きがあり“犬っぽい”性格。家庭にしっかり馴染むタイプ。 | 体格がやや大きめで運動スペースの確保が必要だが、性格は穏やかで家族向き |

ママちゃん、日本猫なのに“ジャパニーズ・ボブテイル”って横文字なのカッコよくない?ぼくのしっぽも短かったら、ジャパボブって呼ばれてたのかな?

しょうちゃんのしっぽも可愛いけどね。ジャパニーズ・ボブテイルは、日本生まれの短い尻尾の猫さんを、外国のブリーダーさんたちが品種としてまとめたから横文字の名前になったの。日本では昔からいる“カギしっぽの日本猫”の一族、ってイメージでいいかな。

あのポンポンしっぽ、なんかズルいよね…。走るとぴょこぴょこしてさ、注目ぜんぶ持っていきそうなんだけど!性格もやっぱり目立ちたがり屋なの?

ふふ、しょうちゃんとけっこう似てるかも。ボブテイルも活発で社交的な子が多くて、人と遊ぶのが大好きなんだって。ただ、べったりというより“自分からグイッと行く”タイプだから、俺様系だけど寂しがり屋なしょうちゃんとはライバル関係になっちゃうかもね。

日本の猫なんでしょ?じゃあ日本ではいっぱい会えるの?ぼく、お外見てても会ったことないんだけど…。

実はね、純血のジャパニーズ・ボブテイルは日本よりも海外の方が多いの。日本で見かける短いしっぽの子たちは“日本猫”として暮らしていて、血統書つきのボブテイルは、ブリーダーさんや海外から来た子が中心なんだって。だから日本で会えたら、けっこうラッキーかも。

もしおうちにボブテイルさんが来たらさ、ぼくのお気に入りのおもちゃ取られないかな?遊ぶの好きなら、ぼくとガチ勝負になりそうなんだけど。

ボブテイルは体力も頭の回転も早いから、しょうちゃんと一緒に遊んだらすごくにぎやかになりそうね。でも、争いにならないように、おもちゃは少し多めに用意してあげて、“順番ね”“これはしょうちゃん専用ね”ってママがちゃんとルールを作ってあげれば大丈夫だと思うよ。

へぇ〜、なんか“幸運の猫”って聞いたことあるけど、本当?ぼくが一緒に暮らしたら、家の中どうなるかな?

ジャパニーズ・ボブテイルは招き猫のモデルとも言われていて、昔から“福を呼ぶ猫”って信じられてきたんだって。でもね、ママから見ると、しょうちゃんもゆうまさんも、すでに十分幸運を運んできてくれてるよ。もしボブテイルさんが来たら、きっともっとにぎやかで笑いの多いお家になるんじゃないかな。

ジャパニーズ・ボブテイルは、日本生まれなのにちょっとレアで特別な存在の猫さんです。短いポンポン尻尾と明るい性格で、おうちの雰囲気を一気に華やかにしてくれます。ただ、その分いっしょに遊ぶ時間や環境づくりはしっかりしてあげたいところ。しょうちゃんみたいな元気で社交的な子と暮らすなら、にぎやかで楽しい「和風多頭ライフ」が楽しめそうですね。

